silve shining
 銀色の髪。

 本当は、私の瞳は光りのあたり具合によって色が変わるのだけど、それは魔法で隠している。

 いつもは、水色の瞳。

 どこを見ても、黒が無い。

 自分には無い物に憧れる。

 彼女…麗奈には、私には無い物がたくさんある。

 だから、とても憧れる。

 麗奈の事だって、学年首席の生徒会長だから知っていたと言うだけではない。

 本当は、ずっと憧れていたから。

 気が付けば、麗奈がとても羨ましくなっていた。

 誰にも負けないような、綺麗な「黒」を持つ彼女が、とても羨ましかった。

 
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