silve shining
「水獄ースイゴクー。」

 何処からか、そんな声が聞こえてきた。

 敷栞那の声だ。

「結雷界ーケツライカイー。」

 落ちてくる大量の水は、円く、5人くらい人が入れる。

 あれに入ってしまえば窒息して意識を失うだろう。

 きっと簡単には出ることが出来ない。

 なので僕は、雷の結界を張り、それを防いだ。

「私の水獄が…。素人なんかに簡単に防げる訳が無いのに…!」

 勝手に素人って決め付けないでほしいな。

 これでも実戦経験豊富な国家騎士団特殊部隊副隊長だよ?

 と言っても、顔は出してないから気付かれる筈も無いんだけど。

 
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