silve shining
 この事は、もうほぼ確信していると言っても過言では無いだろう。

 だから、わざと私は麗奈に龍であることを打ち明けた。

 その時の、麗奈のあの表情……ニヤリと口元が緩んでいたのを私は見逃してなどいない。

 そして、この術をもしも麗奈が見破ったら、私の考えは100%の確信へと変わる。

 さぁ、見破ってみせてよ、麗奈?

 私は静に微笑む。

「ねえ、麗奈。」

 私が喋り出すと同時に、他の分身も喋り出す。

 なんかコレ、自分でやってても変な感じなんだよね。

「どうかしたの?」

 麗奈は落ち着いたような声で聞いてくるが、動揺の色が見てとれる。
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