silve shining
 気絶した麗奈を見て、私はロキの戦いはどうなったか、横を見てみる。

 すると、ケルベロスは静かに眠っていた。

 ああ、やっぱりロキは音楽をケルベロスに聞かせたんだ。

 でも、所々ケルベロスの体が焦げ付いているのが見てとれる。

 雷の攻撃は当てたには当てたらしい。

「ねえロキ、ロキの攻撃はちゃんと効いたの?」

「おう。ま、中々タフな奴だったから面倒くさくなって音楽聞かせてたった今、眠らせた所なんだよ。」

「ふーん。じゃあ、ほぼ同時に終わったって感じかな。」

「ああ、そうだな。」
 
 私は美樹を見るが、当の本人は何故か涙目になっている。
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