silve shining
 私はまだ、知るよしもなかった。

 
 
 理人がどうしてあんな顔をして、何を考えていたのか。

 


「葉月は……俺達が守らないとな、紫桜。」




 今思えば、始まりはここからだったんだ。

 
 

 幸せなんて花びらのように散って行く。




 そんな事、馬鹿な私には分かる筈がなかった。


 
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