silve shining
「私を召喚したのが貴女で良かった…」

 そう話すセラフィス。

 彼女、セラフィスは神をも従える最強の天使。

 召喚ランクで言えば神級の最高位。

 伝説の、天使ー…。

「ー貴女と契約を交わしましょう、葉月。」

 そう言われ、言葉が詰まる。

 その理由を、彼女は知っている筈。

 神をも従える天使がこの世界の事を知らない訳がない。

「貴女が“龍の子供”だと言うことくらい分かっています。」

 そう言い、綺麗に微笑むセラフィス。

「…私は…貴女のような者の主となっても良いの?」

 私が言うと、セラフィスは

「貴女ならば大丈夫です。私が貴女を認めた。それだけで充分でしょう?」

 そう言って、また微笑む。

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