一瞬からはじまる。
少し背伸びしてるあたしを見て、
愛がまたぷっと笑った。
「はいはい、おチビさん」
む。チビは言われたくないんですけど。
「チビじゃないーーっ!」
「まぁ、そう怒るなって」
「ー…」
「ふくれてもだーめ」
だめだこりゃ。愛にはいつも負ける。
なんて喋りながら歩いてたら
校舎と門が見えた。
「わぁぁ…!」
綺麗な校舎。
見るのは2回目なんだけど。
でも、やっぱり中学とは違って
綺麗だなぁ。
中学はひどかった…。うん…。
「やっぱり、広くて綺麗だね…」
愛も同じこと思ってたみたい。
「うん…!」
2人でふふって笑い合って、
校門を抜けていく
あーーーー!たのしみ!
気づいたら不安はどっかに飛んでいた。
愛のおかげかな。