一瞬からはじまる。


入り口から入っていく途中で
靴を履き替えていると
まわりがざわつき始めた。


「…?」


何をそんなにざわついてるんだろ…。
うるさいなぁ…。



「ねぇねぇ、あのひとかっこよくない?」

「嘘!隣の人のほうがかっこいいって!」

「先輩だよねー。2年生かなー?」



聞こえてきたのはこんな会話たち。


へぇー…。そんなにかっこいいのか…。


会話に集中してたせいで、
靴を履くのに手間取ってしまった。 



「わわっ…と、ととっ…」



危なかったー。こけるかと思った。

さっきの人たちっているのかな…?

やっぱりちょっと気になる…



「……」



まわりを見てもその人たちらしき人は
いなかった。

少しだけ、見てみたかったなぁ

…っていうか、愛どこ?!





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