俺様と双子達
むくれる莉里は下を向いて目を見ないようにした。



その瞳に騙される…。



「莉里?こっち向いて?」

「やだ…。隼人の目見たら騙される…。なんでも許しちゃうもん…。」

「莉里は本当に厄介だね…。はい、キスするよ?」



優しく撫でられた頭のせいでつい隼人の顔を見てしまった…。



流される…。



完全に隼人ペース…。



髪に差し込まれた手に引き寄せられて重なった唇。



このキスは卑怯…。



「りぃ、ごめんね?」

「うん…。」



惚れた弱みに付け込まれた感じ…。



隼人は莉里の扱いがうまい…。



違う…。



隼人にこんな風にされたら誰でも虜だよ…。



「隼人…!?」

「ん!?あぁ、ごめんごめん。」



何今の!?



一瞬にしてパーカー脱がされた…。



神業…。



「ダメだね。莉里とキスすると勝手に触りたくなる。」



そんな事言われると嬉しくてさっきまで怒ってた理由なんてすっかり忘れてしまう…。


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