俺様と双子達
膝の上に座らせた莉里の胸に顔を埋めた。



5歳も下なのに何してんだろ…。



頭を撫でてくれる莉里は俺より大人な気がしてしまう。



「仕上げて寝ようと思うんだけど聞きますか?」

「聞きます。」

「じゃあこのまま座っててね?」



初めて莉里の前でピアノを弾いた。



真ん中にいる莉里が少し邪魔な気がするけど…。



「凄い…。隼人カッコイイ!!」

「ありがと。じゃあ戻ろうか。」

「うん。連れてって?」



今度は莉里が甘えて来た。



カワイイなんてもんじゃない…。



「キスして?」

「うん。」



このまま帰したくない…。



莉里とずっと一緒にいたい…。



「莉里、したい。」

「うん。」



こんな風に思わせてくれる女は莉里が初めてだ。



もっと莉里を好きになって、もっと俺を好きになってほしい。



好きだよ莉里。


< 246 / 657 >

この作品をシェア

pagetop