俺様と双子達
でも見たいのに…。



そう思ったら莉里の腕が俺の首に延びて来た。



「昔より今じゃな~い?まだキスしてない…。」

「じゃあしてあげる。」



莉里の腰に腕を回して引き寄せた。



莉里の唇は俺のもの…。



「甘いよ莉里…。」

「グロスが甘いの。」

「タバコ味より美味い。」

「もうやめたもん…。」



それはよかった…。



でも莉里のストレスは解消されたの?



それが疑問。



「痛っ…。何!?」

「あっ…。ごめん。爪かけてるんだ…。」



首に走った軽い痛みは莉里の爪が割れてるから…。



爪を見て悲しそうにする莉里が気になる…。



「なんで割れてんの?」

「秘密~。」



莉里って秘密主義だ…。



何も教えてくれない。



「誰かと揉めた?」

「なんで!?」

「だって莉里ってイジメられてるんでしょ?」



核心をついてやる…。


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