俺様と双子達
俺は何がしたいんだかわからない…。



まだモデルをやり続けたいから西学には行くけど、俺はきっと2流で終わる。



「美容師とかデザイナーとか…。ショップ店員とか。そんなんでイイ。」

「天道家の人間なのに珍しいな。だったら亜香里の後を継げ。」

「俺が社長!?」

「あぁ。お前が大学卒業する頃にはもう亜香里は定年だ。」



社長か…。



あんなデカい会社をまとめるのか…。



「気分イイな…。」

「凜は22であの会社をまとめた。だからやれば出来る。」



やってみようかな…。



俺ってそっちのが向いてるかもしれない。



「寿司屋を継いでもいいぞ悠陽…。」

「じいちゃん!!急に小さい声で喋んないでくんない!?マジ怖い!!」



寿司屋を継ぐのはちょっとな…。



魚が触れない俺には無謀だ…。



「ヌルヌルヌメヌメムリだからごめん…。」

「知ってるよ…。この店ももう終わりだなぁ…。」



ごめんじいちゃん…。


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