俺様と双子達
夕暮れ時で結構イイ感じの景色。



目の前の蒼君はさっきからズット外を眺めてる。



「怖いの?」

「黙れ…。」



怖いみたいだ。



観覧車なんてそう簡単に止まらないのに…。



と、思った瞬間、頂上付近でガタンとゴンドラが揺れた。



「うわっ!?何!?」

「これってマジ最悪パターンじゃね?」

「ウソ!?」

「だから乗りたくなかったのに…。」



こんな事ってアリ!?



止まってしまった観覧車…。



「怖いよ蒼君…。」

「怖いな~。誰のせいかね?」

「ごめん…。」



明日の新聞は『蒼斗&英梨、遊園地デートで観覧車ごと落下』だ…。



あたしまだ死にたくない~…。



その時聞こえた下からの声。



『ただいま問題の解決を行っていますのでしばらくお待ちください!!』



待てません…。


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