俺様と双子達
焼肉を食べてからホテルに戻った。



もちろん蒼君の部屋。



バタッとベッドに倒れ込む蒼君。



「疲れたの?」

「疲れたな~…。」

「明日シャワー浴びたら?」

「なぁ、俺らって付き合ってどのくらい?」

「半年だよ?」

「そうか…。今までどこにも連れてってやれなくてごめんな?」



蒼君から初めて『ごめん』って言葉を聞いたかも…。



何だか嬉しいな…。



「気にしてなかったよ?」

「でも普通のカップルなら半年も付き合ってりゃどっかいくだろ。」

「そうだね…。でもあたしは蒼君と一緒にいれるだけで幸せだよ?」



本当にそう思う。



一緒にいれたらそれでしあわせ。



「観覧車の中でも優しかったし…。蒼君と両想いでいられればそれでいい。」

「欲がねぇなぁ~…。」



そうかな?



あたしは蒼君を独り占め出来るのが一番贅沢だと思うんだけどな…。


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