俺様と双子達
恥ずかしくなるくらいの顔ばっかり。



今まで撮ってた写真なんかとは比べ物にならないくらいの雰囲気…。



「日向ってやっぱりすげぇや…。」

「当たり前だっつーの。で?もう満足したか?」

「した…。ってかあれ売り出すの恥ずかしい…。」

「やっぱりお前は向いてねぇな。売りたくないなら売らなくていいぞ?」



日向は何のために撮ってくれたんだろう…。



俺と琉伊君の差をはっきりさせるためか?



俺じゃ琉伊君は抜けないって事か…。



「売るよ。せっかく撮ってもらえたんだし。なんかわかった気がする。今の俺には琉伊君は越せない。」

「だな。じゃあ他の事で認められろよ?」

「俺、頑張る!!」



それからも忙しい俺は琉伊君と会う事なく過ごした。



冬になって発売された俺の写真集…。



「悠陽人気急上昇だね…。」

「嫌?」

「あたしの悠陽だよ…。」



15歳でいちゃいけない位置に存在する俺…。


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