俺様と双子達

これ以上保健室にいたらマジで食われそうだから教室に戻る俺。



休み時間でうるさい廊下を歩いてたら一人の女とぶつかった。



「美羽!?」

「悠…。」

「何だその顔。」

「教えない…。」



美羽が泣いてる…。



美羽とは昔から仲がイイけどあまり泣いてるとこは見た事がない。



「こっち来い。」

「離してよ!!悠陽!!」



俺は美羽の手を掴んで近くの開いてるリスニング室に連れ込んだ。



美羽は妹的存在で、マジほっとけない。



「何なの…。」

「何で泣いてんだよ。」

「別にイイじゃん。悠陽には関係ない。」

「誰かに何かされたか!?」

「だから関係ないって!!」

「じゃあ泣くんじゃねぇよ!!心配すんだろうが!!」



美羽の涙が止まらなくて心配で心配で…。



無意識に抱きしめた。



「やめてよ悠!!」

「あっ…。悪い…。ってか、何で泣いてっか教えろよ。」



一瞬抱きしめた美羽の身体は華奢で守ってやりたくなった。