俺様と双子達
泣き止んだ美羽は目が赤くて化粧が崩れてる。



でもカワイイ。



カワイイ…。



おい!!



カワイイってなんだよ!!



確かに美羽は美人だし…。



でもカワイイと思った事はナイ。




「ありがと悠陽。」

「別に?誕生日も同じ日なんだから三つ子みてぇなもんだろ。」

「だね!!」



誕生日が同じ俺達は昔から仲良く育った。



今更美羽に恋愛感情を抱くことはねぇだろ。



「今日撮影は?」

「ねぇよ。」

「じゃあさ、気晴らしにカラオケ付き合って!!」

「カラオケ!?」

「うん。莉里は仕事だし…。カラオケ行って歌いまくり!!ストレス発散!!」



美羽がそう言うから放課後を待たずに学校を出てカラオケに向かった。



サボりがバレたらまた寧音に遣られそうだな…。



しかも俺授業受けてねぇじゃん…。



学校の保健室に抜きに言ったのかよ…。


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