俺様と双子達
いつの間にか眠ってしまってた莉里はタバコの匂いと隼人の声で目を覚ました。



電話中?



窓際に立ってタバコを吸いながら誰かと電話してた。



「だからそれはムリ…。本当に悪いと思ってるけど…。うん。より戻すとかそんな話しじゃないでしょ?」



よりを戻す!?



誰と!?



「千夏にはいっぱい心配かけたとは思ってるし、本当に悪かったよ…。うん、えっ!?だから…。切ってんじゃねぇよ…。」



少しイラついてる…。



口調が…。



しかも『千夏』って言った。



もしかして芹沢千夏…。



ドキドキが止まらなくなった。



携帯を窓辺に置いた隼人は莉里に近付いて来た。



寝たふりしちゃった…。



「りぃ?起きて?」

「ん?」

「ははっ!!凄い眠そう!!やっぱり今日はもうしないでいいや。」



やだ…。



聞いちゃったよ…。



ヤキモチ…。


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