俺様と双子達
連れて来られたのは黒いワゴン。



「乗って。」

「でも…。食わない?」

「はははっ!!Ririチャン面白いね。食うかもしれない。」

「乗らない…。」

「うそ。食わないから乗りな?」



一瞬にしてその目に魔法をかけられたみたいに身体が無意識に車の中に入った。



食われる…。



「行こうか。」

「どこに…。」

「俺の部屋。」



えぇ!?



やっぱり食われるんじゃん!!



「降りる!!降ろして!!」

「じゃあさ、キスだけさせて?」

「キス!?ダメ!!」



そう言ったのに既に唇は重なってた。



入って来た舌…。



溶ける…。



「キス慣れしてんね?Riri。」



さりげなく呼び捨て…。



慣れてはいるけどこんな溶けるキスは初めてだ…。



「その香水の匂い。ヤバイ。」

「ちょっと待って!!」



何でいきなりキス!?



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