俺様と双子達
朝早くに目覚めると、俺は英梨に後ろから抱き着かれてた。



これ、結構弱い…。



顔が見えないから何かドキドキする…。



「離れろ…。」



そう言っても身体がやけに密着してて…。



朝からとかアリ?



まぁ一応彼女だから拒否る意味がねぇよな?



「英梨。」

「ん~…。」

「腕離せ。」

「ごめん舜チャン…。」



は!?



俺舜チャンじゃねぇし…。



すっげぇムカつく…。



「俺蒼斗。」

「うん…。蒼君…。」



寝ぼけてんじゃねぇよ!!



初めて女に違う名前で呼ばれた…。



昨日の今日で仕方ないと思いつつもムカつく…。



「やぁ…。」

「英梨ってムカつく。」

「んっ…。朝からなんてやぁ…。」



知らねぇ!!



俺は舜チャンじゃなくて蒼斗だ!!



「やっ!!えっ!?何!?」

「おはよう英梨。」

「蒼君!?」



やっと起きやがった。



許さねぇ…。



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