俺様と双子達
【悠陽】



頭いてぇしやってらんねぇよ…。



「ちょっと…。大丈夫?」

「風邪くらいで死ぬわけねぇだろ…。」

「そうじゃなくて受験!!」

「親のくせに身体の心配じゃなくて進路の心配かよ…。」



美羽の風邪を見事にもらってやった俺は超だりぃ…。



受験なんてやってらんねぇ~!!



「どうせ行き先は同じなんだし西学まで乗せてってあげる!!」

「でも隼人さんは俺に近付かない方がイイ…。」

「大丈夫!!はい!!」



裏口で合格が決まった隼人さんも今日は一応受験するみたいだ。



隼人さんに渡されたマスクをつけて莉里と車に乗り込んだ。



「悠陽、寝てなよ。ついたら起こしたげる。」

「おぅ…。」

「保健室受験にしたら?」

「そうする…。」



あまりにも熱が高すぎてフラフラする…。



バカ美羽…。



治ったらたっぷりお返ししてやる…。



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