俺様と双子達
次の日も、目覚めた俺は後ろから抱き着かれてた。



これ好きだわ…。



「英梨、朝。」

「待って蒼君…。まだ眠い…。」



今日は間違えられなかった。



やっぱり気分がイイ。



「仕事遅れっから離せ。」

「仕事ね仕事…。行かないで…。」



寝ぼけて言った英梨の言葉にドキッとした。



仕事行きたくねぇ…。



やべぇ…。



離されたくない…。



「あ、おはよう蒼君。」

「おぅ…。俺仕事だから適当に学校行けよ…。」

「は~い。」



寝起きの英梨を見て、バカみたいにドキドキした。



それからは何事もないようなそぶりで着替えてリビングに出た。



「あ、蒼!!」

「早いね彩香チャン。」

「早いねじゃない…。事務所行くわよ…。」

「事務所?」



社長からの呼び出し…。



滝川蒼斗の初スキャンダル。



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