クズ系彼女
「な、何すんのさ」

「お前どこ行くつもりだ」

「あんたには関係ないじゃん」

関係ないわけがない。
あの雰囲気はビッチ千葉のものだ。

「ヤるんだろ」

「そうだけど。悪い?
まさか悪いなんて言わないよねぇ。君が言い出したことなんだからさぁ」

昨日の夜の会話を思い出す。
確かに言ったけど、まさか本当にするなんて。

……いや、そういえばこいつはこんな奴だった。

「てなわけだから邪魔しないでよ。
……あ、童貞捨てたくなったら言ってね? その時はまた相手してあげるからさ」

俺の手を振り切って、千葉は男と一緒に学校を出た。


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