クズ系彼女
「……」

千葉は物欲しそうな目で俺を見ている。
やっぱり上目遣いになっているし、ちょっとだけ頬が染まっているしですごく可愛い。

そしてその目は俺にアレをして欲しいと告げていた。

……無理。絶対無理。断固拒否。

「たっくんのチューすごく気持ちいい」

「愛の力だよ」

「帰ったらヤろうね」

そして三度目のぶちゅり。
千葉は俺の服の裾をちょいちょいと引っ張る。

……仕方ないな、もう。

「千葉、目をつむれ」

千葉は素直に目を閉じる。普段は俺の言うことなんて聞かないくせに。

俺は千葉の額に軽く唇を当てた。


「……今のって」

「電車だしそれで我慢しろ」

すっげぇ恥ずかしい。顔めっちゃ熱い。

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