クズ系彼女

「あはははは!」

泣いてるのかと思った千葉が大きな声で笑い出した。

「残念だけど今は全くそんな気分じゃないんだよね!
それにまず、君達、私の好みからかけ離れ過ぎだし!」

…………あれ?

「最近ストレス溜まってんの。
悪いけど暴れさせてもらおうかな?
恨むなら私じゃなくてあの店員を恨みなよ!」

千葉の懐から取り出されたものが男に触れた瞬間、男は叫びながら倒れた。
スタンガンだ。……あいつ、そんなもの持ち歩いてたのかよ。

てか、千葉もしかして戻った?

「さて、せっかくのおもてなしだ。かかって来なよ。こてんぱんにしてやるんだから」

にこり、ではなくニヤリと笑う。
男達は千葉に向かっていくが呆気なくやられる。

そりゃそうだ。
いろんな所に敵を作る千葉だから、こんな状況には慣れているんだろう。

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