クズ系彼女
「いだい! すーちゃん、やばい! 全身の骨という骨がイかれる!」

背中をバンバン叩かれて降参の合図。
俺は千葉を解放した。力を込めすぎたみたいだ。難しいな。

「ったく。どんな力してんのさ、まったく」

呆れながらに言う千葉の顔はすごく真っ赤だった。

「千葉顔赤いぞ」

「……、それに触れちゃうかなぁ? デリカシーないな。
ちなみに君も十分赤いよ」

「そりゃ、好きだなんて人に伝えたの初めてだからな」

「……」

千葉の顔は更に赤くなる。

……大丈夫か、こいつ。

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