クズ系彼女
頭突き
「……」
千葉がうちに来た日の翌日。
千葉の様子がおかしい。
いつも朝から俺の席に来て邪魔なくらいべったりだったくせに。
今日はこっちに来ようとしないどころか、見向きすらしない。
「あれー、須磨くん今日はご機嫌斜め?」
「……」
親友の大輔が話しかけてきた。
でも悪いけれど今は誰とも話す気になれない。
「ああ、千葉ちゃんが構ってくれないから拗ねてんでしょ?」
「ちげえよ! そんなので拗ねるか!」
思わず大声を出してしまった。
大輔はいつものことだと言わんばかりに笑っている。
ちなみに、千葉は反応すらせずに別の男と笑い合っている。
あー、ムカムカしてきた。