タイムリミット ~胡蝶~
「ーーー。最後に転校生が来ている。………………入って。」
ガラッ
少し緊張しながらも残り10ヶ月楽しく過ごせたらいいなと思いながらクラスメイトになるであろう人たちの前にたって見渡す。
うわぉ。カラフルな頭いっぱい。しかも男ばっかし。
「外見はアレだがいい奴ばかりだ。仲良くなれる。」
しゃべらない私を変に思ったんだろう。優夜がそう言った。
「はじめまして。訳あって転校してきました。白百合凪沙(シラユリ ナギサ)です。よろしくお願いします。」
そう言いにこっと笑う。
やっぱり第一印象は大事だよね、うん。
「「「「「「/////よ、よろしく」」」」」」
なんか顔が赤かったが仲良くしてくれそうだ、良かった。
「じゃあ……………凪沙はあそこ。」
優夜は一番後ろの窓際の席をさした。
…………まぁ転校生だしね……。
隣には黒髪の生徒がふせている。
「陣内の隣なー。」
そう優夜が言うともそっと顔をあげた。
「「…あ。」」