不機嫌な彼のカミナリ注意報
***
バーベキュー当日の朝、待ち合わせの駅へ着くと松本さんが私に気づいて手を降ってきた。
今日のメンバーは、全部で十人だと聞いてる。
三台の車で分乗して行くと聞いていたが、その中に風見さんと藤野くんの名前が無かったことだけは覚えている。
藤野くんは他に予定があったのかどうかわからないけれど、風見さんは行くのが嫌だったのだろう。
私も遠目から松本さんに手を振りつつ笑顔で近づくと……
……違う視点に目が釘付けになった。
すぐ傍にハザードランプをつけて停まる車があり、そこにゆったりと背を預けるのは………
――― 風見さんだ!
バーベキュー当日の朝、待ち合わせの駅へ着くと松本さんが私に気づいて手を降ってきた。
今日のメンバーは、全部で十人だと聞いてる。
三台の車で分乗して行くと聞いていたが、その中に風見さんと藤野くんの名前が無かったことだけは覚えている。
藤野くんは他に予定があったのかどうかわからないけれど、風見さんは行くのが嫌だったのだろう。
私も遠目から松本さんに手を振りつつ笑顔で近づくと……
……違う視点に目が釘付けになった。
すぐ傍にハザードランプをつけて停まる車があり、そこにゆったりと背を預けるのは………
――― 風見さんだ!