不機嫌な彼のカミナリ注意報
 私の部屋のリビングに、風見さんが居る……
 これは夢じゃないよね?

 その事実が、発熱した私をさらに卒倒させそうだ。

「服を脱げ」

「えぇぇ?!」

「だから、その冷たくなった服を脱いで着替えろ」

 早くしろよ、と言われて正気に戻った。

 ダメだ。私は今、ふしだらな想像をしてしまった。
 熱で相当頭がやられているみたい。

 この状況でそんなわけないのに。

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