不機嫌な彼のカミナリ注意報
「うん。普段関わりの無い部署だと特にね。あ、それより……風見さん、キツいと思うけど大丈夫?」

「……うん」

 ……今のところはまだ、という感じだ。明日からはわからないけれど。

「困ったこととかあったら、いつでも言ってよ。愚痴でもなんでも俺がちゃんと聞くから」

「ありがとう」

 はぁ……今すごく安心した気持ちになれた。

『同期』って、やっぱり特別な存在だ。
 先輩や後輩に話せないようなことでも、同期には遠慮なく話せるのだから。
 同じようなことで悩んでいるのだとしたら、共感もできる。



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