不機嫌な彼のカミナリ注意報
　LINEに、ひと足遅れて真那から返事が来た。

『私はパス』

　どうやら彼女はまだ風見さんに対して嫌悪感が拭えないらしい。
　なので、今夜は私、美里、舞花、風見さんの四人で食事をすることにした。

　待ち合わせは美里がよく利用しているという和風居酒屋になった。
　仕事を終えて、スマホで場所を確認しながらお店に向かうと、既に美里と舞花が個室に座を占めている。

「ごめんね、お待たせ」

「ううん。こっちこそ突然の誘いでごめん。風見さんは？」

「もう少ししたら来るよ」

　私も風見さんもなんとなく一緒に退社するのが恥ずかしかったので、時間をずらして先に私が会社を出てきたのだ。
　もちろん場所は風見さんにも伝えてあるから、後で来るはず。
　私たちは飲み物だけをオーダーして待っていることにした。
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