不機嫌な彼のカミナリ注意報
「彼女、緒川さんの仕事が早いって驚いてたよ」
「そんなことないです」
「さすが、総務の“なんでも屋”」
あ。またその、わけのわからないフレーズだ。
たしか笹岡さんには異動になった初日にも同じこと言われたのを思い出した。
「あのぅ……笹岡さん……」
「なに?」
「総務の“なんでも屋”って……なんですか?」
「え?! 自分がそう呼ばれてたの、知らなかった?」
言われた意味がわからなくて、一瞬ポカンと口を開けてしまう。
「わ、私ですか?! そ、そ、そんな二つ名がいつの間に?」
私の反応がおかしくてツボにハマったのか、笹岡さんがお腹をかかえてゲラゲラと容赦なく笑い出した。
「そんなことないです」
「さすが、総務の“なんでも屋”」
あ。またその、わけのわからないフレーズだ。
たしか笹岡さんには異動になった初日にも同じこと言われたのを思い出した。
「あのぅ……笹岡さん……」
「なに?」
「総務の“なんでも屋”って……なんですか?」
「え?! 自分がそう呼ばれてたの、知らなかった?」
言われた意味がわからなくて、一瞬ポカンと口を開けてしまう。
「わ、私ですか?! そ、そ、そんな二つ名がいつの間に?」
私の反応がおかしくてツボにハマったのか、笹岡さんがお腹をかかえてゲラゲラと容赦なく笑い出した。