不機嫌な彼のカミナリ注意報

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「あ、寧々！」

　お昼休みに社食でご飯を食べていたら、真那と也実ちゃんが自分のトレイを持って私の向かいの椅子に腰を下ろした。
　約束していたわけではないのに、偶然一緒にランチができてうれしい。

「昨日はお茶出しの手伝い、ありがとね」

「ううん。真那たちも大変だったよね。急だったし」

　私の言葉で専務の姿でも頭に浮かんだのか、真那が酷く苦い顔をする。
　あからさまなその態度に、思わず噴出しそうになった。

「真那さん、もうぶっちゃけて寧々さんに聞いちゃいましょうよ」

　也実ちゃんがかわいらしくお箸を持ったまま声を潜めて真那に告げた。

「……だよね。寧々は友達なんだし。モヤモヤせずにズバっと聞いちゃってもいいよね」

「そうですよ～」