不機嫌な彼のカミナリ注意報
「寧々、あんたは相変わらず呑気ねぇ」
呆れ顔満開で真那が溜め息をつき、お箸でコロッケを口に放り込んだ。
「いやいや、帰りに一緒に食事をしただけだよ。誰かに隠すこともないし、知られて困ることでもないから」
別にコソコソ逢引きしていたわけではないのだ。
同じ部署の先輩と後輩が、ただご飯を食べに行っただけ。
あっけらかんと笑う私だったけど、目の前のふたりの視線が怖い。
「寧々さん、私の情報網によればですけど……風見さんが、我が社の女性とふたりきりでご飯を食べてるところを目撃されてるのは、かつて一度しかありません」
真剣に身を乗り出して言う也実ちゃんを見て、噴き出しそうになった。
じょ、情報網って……まるで探偵みたいな言い方だ。
呆れ顔満開で真那が溜め息をつき、お箸でコロッケを口に放り込んだ。
「いやいや、帰りに一緒に食事をしただけだよ。誰かに隠すこともないし、知られて困ることでもないから」
別にコソコソ逢引きしていたわけではないのだ。
同じ部署の先輩と後輩が、ただご飯を食べに行っただけ。
あっけらかんと笑う私だったけど、目の前のふたりの視線が怖い。
「寧々さん、私の情報網によればですけど……風見さんが、我が社の女性とふたりきりでご飯を食べてるところを目撃されてるのは、かつて一度しかありません」
真剣に身を乗り出して言う也実ちゃんを見て、噴き出しそうになった。
じょ、情報網って……まるで探偵みたいな言い方だ。