ヒミツの同居、はじめました。
「あや」


優しい低音ボイスが脳に響く。


「あや」


「う……(そんな甘い声で)囁くなああ!!」


「あや」


「うぅ……」


そうこうしているうちに、壁と王子に挟まれてしまった。


「ちょっ……も、お前でいいから!」


「今朝はあいつと、あんなに楽しそうに話してたのになー。」

体勢は変わらないまま、王子は無表情で呟く。


「……え?」


「橋本」


「あ、見てたの!?」

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