ヒミツの同居、はじめました。
「……でも、なんか王子が好かれるのわかる気がする。」


「え、まさか文、あんたもそっちの人間?」


「違うって!そうじゃなくて、顔が整ってるとかスタイルが良いとかそういうのもあるけど、

外見だけじゃなくてなんか、こう、内側から出てくるオーラというか何というか……そういうのもモテる理由な気がするんだよね。」



そう、人を惹きつける力が人一倍強い気がする。


「文、やっぱり王子の事好きなんじゃない?」

「だーかーらー!一緒に生活してみて、知らなかった部分が見えてきただけだってば!」

「ふーん、つまんない。」


アイスコーヒーを口に入れた菜摘は、あたしとは対称的だ。
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