鈴姫伝説
第一章

天使の使い

遠い昔の記憶。

今はもう、色褪せて、霞んでしまって見えない。

思いだそうとすると、身体が強く拒絶する。

忘れてしまったもの。

それは、とても大切な時間、大好きな人と過ごした気がする。

何でだろう……。

胸が張り裂けそうで、苦しい。

どうして……?

こんなに涙が溢れてくるの?

こんなに切なくなるの……?

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