鈴姫伝説


魔物浄化終了っと。


問題は千……。



話し合うんだ。






「千!!思い出したの、あたしと千は幼なじみだったんだね。

世界の滅亡なんて止めて。

千……あなたは優しい男の子だったじゃない!!」





伝わって!!


どうか……。



千はおもむろに顔を上げた。





「っ!……」



瞳に……光がない……。



いつも力強い澄んだ光でみなぎっていたのに……。



どうして……?



心がさぁっと冷たくなる。




なんで……?




瞳に光は宿っていないのに……。





「鈴姫……」




その声は別人のようだ。


こんな冷たい千の声なんか、聞いたことない。



そのとき。














右目に怪しくエメラルドグリーンの光がぼぅっ……と宿った。














「……お前ら全員……














消してやる……」














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