鈴姫伝説



彼の顔を見上げるけど、そこにあるのは哀しいほど……



感情を持っていない、金の瞳……。




なんでこうなってしまったの……?



千……。



なぜか、“裏切られてしまった”という思いが強くなってしまう。



心がズシリと重くなった。






嘘、だよね……。





そう信じたくても今、目の前にあるのは現実で……。




──ギシィ……!




積み重なった木が大きく軋んだ。



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