鈴姫伝説



ゆきなたちに降り注いでいた木の雪崩は止まって、弾けとんだ。





「はぁ、っ!は……ぁ」



「ミューマ!大丈夫っ!」




わずかに空いた木の隙間からミューマがふらつきながら出てきて慌てて駆け寄り、抱き止める。





「ゆきなはっ!?」



「あ、そこに……たぶん、無事だ……ミュ」




そこまで言うとミューマは気を失った。



あそこに……!



あたしはミューマを抱えたまま、ミューマが言っていた木の山へと走った。




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