鈴姫伝説





「……あたしのこと、忘れたの……?」



「……は?」



「昔のあたしのことよ!!」



前世の鈴姫のことだよ……。



あたしたちは、幼なじみだったんだから……。



それくらい思い出してよ……。


でなきゃ、あたしは……どうすればいいの……?




あたしは涙を流していた。


なんで泣いたのか、悲しいのかさえも分からない。



ただ、泣いてしまった。





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