鈴姫伝説
バトル
「ちょ、ちょっと、ミューマ?なにこれ」
「バトルの時の服だミュ。戦闘服みたいな?」
バトルって……。
さっきの話、本当なの?
変身をしてしまって、何だか信じはじめている自分がいる。
「てか、バトル?するなら、こんな格好よりジャージのほうが良くない?」
長い袖を持ってくるりと鏡の前で回ってみた。
黄色っぽい金髪が弧を描いてふわふわと踊る。
こんな高いヒールとか、袖とか、むしろジャマじゃん!
ミューマは、一瞬きょとんとすると、
「それは、ムリだミュ」
と、首をふった。
「なんで?」
「その服には、霊力がこもっているし、なにより変身することで鈴姫の不老不死の力を発揮するんだミュ」
もう一度、鏡に映る自分を見つめた。
この服が?
「……つまり、この服になれば、バトルでケガしても大丈夫と」
「まぁ痛いし、血が出ることもあるけど大丈夫ってことミュ」
えー……。
なんか話の内容が未知過ぎて分からない。
そのとき、ミューマの口から爆弾発言が。