鈴姫伝説
「おまえが鈴姫か?そんな“気”が感じられん。
確かに少し、この額の宝石が反応しているが……」
ブツブツとなにかを呟いて、深紅のあの鈴と同じ色の額についた宝石に触れながらいった。
ちょっと……いくらなんでも、言い方ってもんがあるんじゃないの?
頭に来てしまって返事が少し不機嫌な声になる。
「ちょっと、このあたしに向かって何を!
あたしはれっきとした鈴姫の生まれ変わりです!」
あ、上から目線だったかな……。
でも、怒らせたんだもん……。
少しは傷ついたんだから!!