鈴姫伝説
まあ、いつもと同じように暴れている魔物。
もうこれが“普通”になっていることに、少し驚く。
慣れちゃってきたのかなぁー……。
こんな非常事態に慣れている自分が不思議に思えた。
最近は魔物は団体で出現してくる。
でも、ゆきなとならへっちゃら!
見事な連携プレーで魔物を封印させていく。
今日は5、6匹だから、少ないかな。
1匹を封印していると、女は一番近くにあった苔のついた岩へと腰かける。
すぐに魔物退治は終わってしまった。
だいぶ早く封印出来るようになったんじゃない?
うん、上出来!!
「今日も任務完了ですっ!」
手についた土をパンパンと払うと、それはキラキラと光を受けて舞い落ちていく。
ゆきなも手の上にわずかに雪を降らせ、手の汚れを落としているみたい。
さて、これで今日は終わったし帰るか……。
呑気に伸びをしたその時。