鈴姫伝説



まあ、いつもと同じように暴れている魔物。


もうこれが“普通”になっていることに、少し驚く。


慣れちゃってきたのかなぁー……。



こんな非常事態に慣れている自分が不思議に思えた。




最近は魔物は団体で出現してくる。


でも、ゆきなとならへっちゃら!




見事な連携プレーで魔物を封印させていく。




今日は5、6匹だから、少ないかな。



1匹を封印していると、女は一番近くにあった苔のついた岩へと腰かける。


すぐに魔物退治は終わってしまった。


だいぶ早く封印出来るようになったんじゃない?



うん、上出来!!



「今日も任務完了ですっ!」



手についた土をパンパンと払うと、それはキラキラと光を受けて舞い落ちていく。




ゆきなも手の上にわずかに雪を降らせ、手の汚れを落としているみたい。



さて、これで今日は終わったし帰るか……。



呑気に伸びをしたその時。




< 135 / 511 >

この作品をシェア

pagetop