鈴姫伝説
『昔のあの日……。
何年も前のこと……。
鈴姫がいて、彼女は自らの命を懸けても、伝説の鈴を守った。
どんな奇跡をも起こす力……それだけ強大な力は、悪いことを企む者も狙っていたんだ』
──ぱちん。
乾いた指を弾く音がして、頭に映像が流れ込んできた。
……これは……。
あのときの……女神様に会ったときに取り戻した前世の記憶……。
あたしが誰かと戦っているシーン。
あたしが鈴となり、消えゆくシーン……。
実はあんまりこのときの記憶は見たくない。
自分が消えていくシーンなんか……。
そんなことをいっても、頭に直接記憶が流れてくるから、“見ない”なんて選択は出来ない。
鼓動が早くなるのが分かった。