鈴姫伝説
真実なのはナディの表情を見れば分かるのに……頭は理解しようとしていない。
「だから、はやくあの長老を見つけて、お礼を言いたい……」
そう言い切ったナディの瞳の強い光は決心そのもの。
とても気高く美しい女性……。
あたしの目はいつの間にか奪われていた。
強くてキレイだなぁ……。
あたしとは比べ物にはならないくらい、覚悟はあるんだね……。
あたしにはできない。
怖いの……?
分からないよ……。
自分の気持ち……。
そのとき、ゆきなが口を開いた。