鈴姫伝説
「その鈴……長老たちはどれくらいいたの?」
おずおずといった感じのしゃべり方を聞くと、不安さがこちらまで伝わってくる。
ナディにとって、思い出したくもないことなら、傷付けてしまうなら、聞くことは出来ないから……。
でも、ナディは顔色を変えず、しばらく考えると、しっとりと言った。
「500人くらいはいた。
私達は少しずつ集まり出来たと言ったな?
私達の身代わりとなるには鈴4つではダメだ。
私達は不老不死の姫の化身、パワーが違いすぎた。
だから、鈴は500以上集まったんだと思う」
500……。
クラリ……と脳が揺れた。
そんなに……鈴があるの?
つ、つまり、それだけ魔物がいて……あたしはそれだけ魔物を倒さなきゃいけないの……!?
今集めた鈴は……十数個……。
気が、遠く……。