鈴姫伝説




するとナディは珍しくイタズラっぽく笑った。



「私は試したんだ。


すずかをな。





鈴姫の生まれ変わりとして相応しいか。



あの女の子を影の世界に越させてな。




まあ、あの子は術で作っただけの式神だ」






なら、あたしは……勘違いしてたの?



安心して身体の力が抜けた。




へたりと床に座り込んだあたしにゆきなが駆け寄ってくれた。




よかった……。



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