鈴姫伝説
第三章

黒影









「ねぇ、ねぇ~今日は魔物は出てないの?」




暑い夏は朝も暑くてツライ。



Tシャツとショートパンツに着替えたあたしは、白いソファの上でだべっているミューマに話しかける。



もー、この暑さ、どうにかなんないかな……。


パタパタとウチワで、顔を扇いでいるゆきなも、珍しくフローリングの上に寝そべっている。


ゆきな、暑いのニガテだもんなぁ……。



あ、雪女だから……?



ナディもいつもは空中をフワフワ浮いているのに、部屋の上の方は暑いのか、床に降りていた。





< 165 / 511 >

この作品をシェア

pagetop